日本ブルーカーボン事務局設立の背景

京都議定書の基準数値などを算出している国連環境計画(UNEP)から、2009年に「The Blue Carbon」で発表された内容は、これまで森林の保全(グリーンカーボン)に主眼を置いてきた地球温暖化の対策に対する考え方を大きく変えました。

この報告書では、植物をはじめとする地球上の全ての生物が吸収する炭素のうち、植物プランクトンや海草などの海洋生物によって吸収されるCO2が、全炭素量の55%もの割合を占めると試算されています。また、報告書ではこの海洋生物によるCO2吸収を「ブルーカーボン」と命名し、森林などの陸上の生態系だけでなく、海洋の健全な生態系や生物多様性の維持が、大気中のCO2濃度上昇を防ぐうえで大きな重要性を持っていると指摘しています。

海は地球の表面積の約7割を占めていますが、広い外洋の真ん中に生物はほとんど棲んでおらず、海の生物は沿岸域に集中していることがわかっています。しかしながら現実には、全世界では熱帯雨林の約2倍の速度で沿岸域の生態系は破壊されつつあります。

日本の海岸線延長は35,000キロと長く、国土面積当たりの海岸線延長距離は先進国の中でも最大級であり、日本は世界的にも主要なブルーカーボン貯蔵国である可能性があるのです。また、沿岸域の整備においても世界トップクラスの技術やノウハウを数多く有しています。

このような背景の中で、「ブルーカーボン」の考え方を個人・企業を含めた広く一般社会に浸透し、ひいては日本の価値向上に貢献することを目的として、このたび「日本ブルーカーボン事務局」を設立いたしました。

日本ブルーカーボン事務局の活動

  • 日本におけるブルーカーボンの啓蒙、連携促進に向けた活動を企業と社会の結びつきを重視して展開します。
  • ブルーカーボンの重要性の高まりに合わせ、日本のブルーカーボン保全・育成活動の一翼を担う活動母体を目指します。

日本ブルーカーボン事務局の活動

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